2021/11/15

ダイビング タンクのメンテナンス

ダイビングタンクのメンテナンス
ダイビンクタンクは、高圧の20メガパスカルまで充填するため
特殊な高圧コンプレッサーが必要で、設備を作るのに1千万ぐらい掛かります
そのためか、充填所は少なく、限られています。
設備を作っても昔のようにタンクが沢山出る時代は終わり
何処も厳しい運営をされています。
ダイビング  タンクもダイバの減少に伴い価格も高騰しており
なるべく長く使用するにはメンテナンスをしっかりやらないと
長持ちしません。
 
まず、外観は、簡単に塗装出来ますが、内部の腐食は、なかなかメンテに時間かかり
メーカーは、内部塗装を全部はがして、肉厚を測定して耐圧検査後、
内部メタリコン、電気メッキ、外部にもメタリコン処理、検査完了になります。
しかし、この処理をするのは、埼玉の旭製作所ぐらいで、他のところでは内部メッキを
する技術がない、タンクが浮いてしまう為、特殊な装置が必要です。
 
一般に出来るのは、外部のメタリコン処理だけです。
直接、旭製作所には依頼できなくて、アクアラング株式会社を通じて行い
アクアラングも10年超したタンクは再処理は受け付けてくれません。
つまり、製造から10年使用したタンクは捨ててくださいとゆうことです。
過酷な条件で使用するタンクだから、仕方ないのかも
 
しかし、10年でタンクを捨てていたら利益が出ないので、耐圧検査は
内部検査、錆び、ピンホールの目視検査と実際に検査圧力33、5メガパスカルを
かけて、検査後圧力を下げてタンクが収縮した比率で合否を出しています。
極端に内部が錆びて、ピンホール腐食がなければ耐圧検査は通りますから
10年過ぎたタンクも使用しているのが現状です。
いわば、車でゆう車検みたいなものです。
 
昔は、空気タンクは検査がなくて、いつまでも使用できましたが
事故があり、タンクが破裂して人が亡くなってから制度が変わりました。
タンクの側面の厚みは約4ミリぐらいで一番痛むのが下側面で上下は肉厚が
厚くなっており、痛みませんが、タンクの下側側面側となります。
丁度ブーツを履いた上側あたりが痛む場所で肉厚も薄い状態です。
上から空気が押し込まれて、水分が下に飛ばされた時に、腐食しやすくなります。
 充填前に必ず空気を空ぶかしするのは、水分を飛ばす為です。
 
錆びには悪い錆びと、良い錆びがあり、前者は腫瘍ように深く膿んだ錆びで、ぽろぽろ
剥がれ落ちる錆び最悪です。
後者は。表面だけの錆びで、削ると深くない錆び
検査官の判断で、耐圧検査の目視検査で判断され落とされます。
 
事業者には1年に一回はタンクの開封内部検査が義務付けられています。
当店は、開封時にバルブネジの錆びているものは内部に水が入っ形跡があるため
電球で内部検査、錆びがあったら、ドリルの先端にワイヤーブラシを溶接した
工具を使用して、バルブ入り口のネジが痛まないように、水道管の塩ビパイプをかまして
さびを落として、ローバールの低温亜鉛メッキ水性を塗装
乾かして、(タンク内部に空気を流して2時間ぐらいで乾きます)
エアー充填すると、臭いもなく、剝がれることもなく、タンク保護
錆びの進行を食い止められます。タンクのネジ部分もワイヤブラシで完全に錆びを除去
バルブ、オーリング面を磨いて、オーリング交換完成です。
 
耐圧検査に出す時は、内部塗装は認められていないので
バルブ口から、ケルシャーの高圧洗浄機をかけると塗装部分は吹き飛び
タンク地肌が現れますから検査出来ます。検査終了時に、また塗装して終わりです。
ローバルの低温亜鉛メッキはタンクの外面も塗装出来丈夫です。
試してみてください。