2022/5/25

水難事故を防ぐために

人間は、呼吸を一杯吸って、じっとしていると体は目線の位置まで浮きます
でも、これでは呼吸できません
鼻と口が水面に出ないと、呼吸は出来ません
それで、手と足を動かすことにより簡単に呼吸ラインまで浮上出来ます
 
足と手を両方動かすと疲れますから、手だけと足だけに分けると体力温存出来ます
水中に落ちたら、あせらず、ゆっくり呼吸を入れて手と足を交互に動かせば浮力が取れ
ます。(水に落ちたら靴はすぐ脱ぎます、靴を履いていると水をかくことが出来ません、浮力の強い靴は有利かも)
 
人間の浮力の強く取れるのは、水面であおむけで上を向いて横たわることで、呼吸も出来て沈みにくくなります。(小刻みに呼吸を入れてなるべく肺に空気が沢山入るようにする)
真水と海でも浮力が違います、(海の方がより浮力が塩の影響で強いです)
服を着ている時と汚泥の混じっている水は、浮力が少し落ちます、水の質量が重くなるので、しかし力を抜けば、目線近くまで浮きます。流れのある場合は、
うまく流れを利用して
体が持ち上がって時に呼吸を入れて、沈んだ時は息こらえです。
こちらが流れのタイミングを見極めて、自然のリズムをつかみ合わせて呼吸を入れます。
自然の動きには、必ずリズムがあります、体で水をつかみ利用するのです。
真水より海水の方が浮力は強いですから、楽に浮きます。
気を付けるのは、
 
泡の中に落ちると水をかいても、浮力が泡で吸収されて体が浮き上がりません
必ず泡で窒息します、だから早く泡から逃れて泡のないところに移動しないと浮力が取れません、ここが要注意です、 一番あせる時です。
例 滝つぼの周りの泡状態、 海が荒れ気味の波内側の周辺など泡から離れる逆に沖に避難浮力確保、泡の立っていない所から陸に上がる。
 
泡から逃れたら、背泳ぎ状態で足と手を動かして少しずつ陸地に向かえば、誰かに声をかけられたら、空を見上げたまま、手を挙げて反応します。(手を挙げた瞬間少し沈みます、あせらずに)
 
手を水中に入れれば、元の浮力になります。
溺れることもありません、試してみてください、この姿勢を水面休止と言って
ダイビングで必ず教えます。溺れた人を引くのも(チンキャリー)あおむけで引きます
 
パニックで手を水面に出すだけで、浮力が失われ水没します、手の部分の浮力もかなりありますから、プールで実施してみてください。
背泳ぎが一番浮力が大きい泳ぎ方になります。(頭を水につけ大の字になるだけで浮力が増す)
靴は脱がないと、水中で推進力が出ません、必ず脱いで泳いでください。
浮力の強い靴はそのままでいいです。手だけで陸に向かい泳ぎます。 
 
人を助けに行く時は必ず浮力のある物を持参して行くようにしましょう。
ペットボトルや材木、コンビニの袋やゴミ袋(空気を入れて反対にする)
溺れている人に接近する時は浮力のある物を先に手渡します
自分で近づくと、捕まれて、自分が溺れます。
今年も水難がないことを祈ります。