2023/6/20

ドリフトダイブ漂流

沖縄ダイビング浮上ブイのリードロープが切れて船はブイを追い
ダイバと船が別行動になり、ダイバ7名か漂流する事故発生した
 
海上保安庁良くやりました7名全員救助
山の事故は費用自己負担で、海の事故は費用の発生はありませんから
矛盾していると、昔から言われます。
 
それは、海は私達生活に密着した部分でもあり古くから、船舶事故等に対応する要件が整っていました、その為、費用が発生しなくて税金でまかなっていますが、保安庁に、しっかり絞られます。
 
さて、今回のドリフト事故
流れに乗って水中の景色や生物を楽しむ内容ですが、沿岸ダイビングと違い、ダイナミックな景色と、生物に遭遇して大変魅力的なツアーでもあります。
海流のぶつかる所では、魚の数も多くダイナミックですが、魚さえも流されながら泳いでいます。
そこには目に見えない、アップカレントとダウンカレントが
発生します。潮流の体に当たる感覚で即座に行動しないと、
どんどん深く引き込まれます。
アップカレントは水深の変化でボートとの接触
 
少しダイビングが上達すると、ランク上のドリフトダイビングに参加する人も多いと思います。
 
中世浮力がしっかりコントロールできない人は、参加しない方がいい
もちろん外洋ですから、潮目の潮流に巻き込まれたり、
いろいろですが、ウエイトも軽めで、自分の呼吸で水深コントロールできるぐらいの人でないと難しい。
 
飛行機で言えば乱気流と同じで、目で見えないけど、
体で感じますから、即座の対応が
命を分ける結果になります。
急激に、ダウンカレントに巻き込まれると、
脳内圧力の急激な上昇により意識の消失、反応の遅れ、窒素酔い
タンク内のエアーの消費が多くなり、エアー切れ
水圧の増加に対して、浮上困難になります
 
ちなみにダウンカレントで水深50メートル落ちると、
BCの空気はパンパンで、中世浮力限界に達します。
だから大深度では、ほとんどウエイトは付けないような感じです
私が、90キロの体重で、ウエイト2キロしか
大深度では、着けません。
 
入水時は、息を吐いて直角に潜水して、10メートル潜水すると
後は楽に潜水でき、BCのエアーなしで30メートルで
中世浮力になります。
50メートルで滞在時間は2分程度です。
 
その後の水深ではマイナス浮力で、沈んでいきます。
フィーンも、大深度では、こしの強いフィーにしないと
ぺらぺらで水を掛けません。
 
水深浅ければ柔らかいフィーンでも大丈夫です。
自然にチャレンジしているスポーツはダイビングに限らず
その場に合った身のこなしで、命拾いする場面が多くあります
運もあるでしょうが、機材の点検と(なんかあった場合の
サブ機材の準備)長年の危機管理からくる、その日の天候と海洋状況
潮位、時間ごとの変化の予測、さらに体感感覚と勘で、
ある程度事故は防げます。
ツアーで行っても海洋が悪い場合は現地の酒飲んで
海には入らないで、観光に切り替えることも必要です。
 
昔、神子元島で、撮影のためNHKのカメラマンと大島のイントラ
2名が亡くなり、何週間も捜索したが、何も発見できなかった、
ことが有ります。プロでも避けられない事故があります。
残ったのは撮影カメラだけでした。
 
これからも安全で楽しいダイビングを続けてほしいものです。
人間は常にチャレンジする動物ですが、自然にチャレンジする
スポーツは、いずれ自然に負けることを意味します。
私達は自然の中の、懐で遊ばせていただいております
 
決して、自然に逆らってはいけません、物の見事に、ルカシンコ大統領の言葉を借りれば、自然の力に虫けらのように潰されます、
ブリコジンになってはいけません。
 
自然にチャレンジするスポーツは、どこかで自分の行動に歯止めを
かけないと、人生が終わります。
 
好きなことをして命が無くなるのは本望かもしれませんが
人生は、自然に終わりが来るまで、頑張って生きよう
決して事故や災害に巻き込まれないように、大切な命です。