2024/9/20
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キーマシーン フキFC15 微調整方法完璧ガイド |
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まず、このマシーンは波キー製作専用です。 先月ドロボーに入られ、マシーン2台(FC15と、FC30)鍵の本一式、盗まれたので、 中古購入しました。 キーマシーンは中古で十分、新品なんていらない 今日は、中古フキのFC15キーマシーンの調整方法をやります まず、機種が古いので、バイス本体を最新2面バイスに交換 コンピューターマシーンでは出来ない作業もあるので、マニアル、マシーンも必要です。 なぜなら、コンピューターマシーンは決められた動きしか出来ません 使いずらい点もあり、相互に必要になります。 (例として開閉しにくい鍵をより深く切ったりする場合、コンピューターは出来ない) バイス本体の4本のネジを外して 本体ごと交換する、大阪のジョーエイ製機06-6997-0287 バイス一体型FC15用17000円発注 すぐに送ってきます。本当は4面バイスが欲しいのですが、 価格が高いのでこれで我慢です。 FC15は元から、稼働台はクリアランスの関係で多少ガタがありますが、問題なく 鍵作成できます。 中古は4面バイスがセットであるものを購入すると、お得ですね。 古いバイスを外して、バイス本体を軽くねじ止めして取り付けたら、 先ずはストッパーの位置合わせを行う 初めは、バイスにストッパーを当てて、左右同じ距離間隔にします ストッパーの一番上にノギスを当てて、バイスのB面後ろまでの寸法を測る 27.4ミリ、左右同じ寸法なら、バイスとストッパの並行が出ている感じです。 次は、ブランクキーを両方にセットして、ストッパーの位置に充てる 最後に鍵を取り付けて、左右のストッパーがぴったり鍵に当たるはずです ストッパーの前後に左右不均衡な空間が出来る、これは止めている位置が左右違います もう一度左右確認して同じが確認して、鍵のバイス取り 付け位置修正する、しっくり来たらOK 鍵の取り付け時に、左右ストッパーが鍵に正確に平行に当たれば、いい感じです。 次に、右側にある、ガイドの下についている丸いストッパーの調整 上にある、調整ガイドを内側に移動して、下の丸いガードが右バイスに当たるようにする こいつは歯がバイスに、最終当たらない位置に設定する 左バイスと歯の先端が0.5ミリぐらい間を開ければ大丈夫です。 ネジを緩めてハンマーで叩くと動きます、カッターがバイスに当たると、 どちらも壊れるから これでバイス歯の最終位置は終了 キーガイドとカッターの位置はガイド固定ボルト2本を緩めて右側の調整ボルトで 左右ズレます、これを動かすと、鍵の溝合わせの位置が調整できます 左右に鍵をセットして鍵溝がカッターの位置とガイドの位置が同じになれば大丈夫 ズレていたら調整しましょう。 ストッパの間隔と歯とガイドの間隔を同じにしないと駄目です まずは歯をストッパーに当ててから、ガイドの下側ネジ2本を緩めてから 横についているボルトを回して、歯とガイド幅とストッパー間の距離を同じにするため 位置決めします。ガイド本体の横ボルトを右に回すと右にずれます、 左に回すと中央側にずれます カッターの位置からガイド調整間の距離の設定116ミリです。 決まったら上2本のネジの固定する。 ここが重要、これが違うと鍵の作りに影響します。 ここはノギスで測定して、同じ間隔にします。 カッターは少し歯が正面から見て右に出ています、刃の側面にノギスを当てないと 寸法が狂います。 左右にブランクキーをセットして、刃当たり具合を調べます 最初はキー溝位置で少し当たる感じで、次は先に進めて先端部分で同じあたりになるか 調べます、同じ具合なら大丈夫、先端が強く当たればバイス土台を少し固定ナットを緩めて、少し土台を叩くと、微調整できます、同じ当たりになるよう調整します。 すべて調整終われば、鍵を作成してみます。 刃の当たりは、モーター本体を手で回して当たりをつけます。 FC15は鍵にバイスを押し付けると深く切れます、手を添えている場合は 最初の調整当たりで切れます、力加減が難しいです。 あまりハンドルを押し付けないようにして切ります。 大概ブランクキーは、だんだん寸法が大きくなる傾向があります。 製作して開かない時は、ノギスで測定して少し深く切ると開きます。 駄目な場合は、寸法変えて切るしかありません。 刃の当たり具合は、左側のワイヤーブラシを回してあたりを見ますが ワイヤーが手に当たり痛いです。 作成した鍵の寸法をノギスで測り、元キーと+-0.2範囲にする。 出来ればFC30のように並行にカッターが動く方が、鍵断面が直角に切れます FC15は円形に動くため、鍵断面が斜めに切れます したがって右左に鍵を回した時に少し開きやすさに変化があります これは仕方のないことで、このマシーンの限界です。 機械本体価格も中古は安くて、私はヤフオクで6000円で購入 後はバイス購入で、17000円掛かりましたが キーマシーンの中では最安値です ちなみに、このバイスでU9、B面バイス URはA面バイスで作成できます。 後歯の当たりは、一か所合わせではなく、切る場所の近くごとに当たり合わせすると より正確に切れます。(片面2か所の切りなら2回当て直す、隣りあわせなら真ん中に 一か所離れた所は、また、そこで歯合わせです。 良くあるミス、キー溝近くで1か所合わせして最後まで切りましたが 手前と先では誤差が生じます、だから開かなかったのです。 切断面の近くで、歯合わせすると、より正確に溝が切れます、片面最低2回は 歯合わせする、当たりの感じは、チラツト歯が少し当たった所が、位置合わせ場所です。 一度下にずらして、ストッパ当て直して鍵ストッパに合いづらい場合は、 バイス固定ズレしています、力を掛けないで鍵に当てて 正しい位置にストッパーが会えば大丈夫です、 興味のある人はトライしてみてください。 作成結果、U9とURは治具なしで行けます あくまでサブとしての使用ですが、かなり正確に切れます。 波キーもかなり正確に切れます。 これで十分いけます。(鍵は開きますが、少し引っかかる) メインの使うのならFC30とかの方がいいですね。 バイスが平行移動だし、4面バイスだからさらに精度が違う、中古価格も高いです。 よくコピーキーは何本合鍵作成できるかとありますが 鍵データーの寸法を測定して切れば何個でも出来ます ノギスで必ず測定すること。 一般的に鍵の寸法は、作っていくと大きくなるので、元の寸法に戻してやれば何個 でも出来ますよ。 基本切りすぎると元に戻せないから、少し浅く切り、 作成後は、お客様に渡す前に測定データーを記録しておくと、クレームの際楽になりますノギス測定して元キーと0.2ミリ誤差内にする。 コピーキーで作成して開かない場合は、普通は、刃の当たりを少しきつくして、 切ると、ほとんど開きますね、逆もたまにあります。 だからデーターを残すことを推奨します。 鍵屋は深く切りすぎると修正できないから、浅めに切りますから 先端合わせの鍵も2か所ぐらい歯合わせした方が安全に切れます。 バイス時に少し曲がりますから。 バイスの背ばさみと段ばさみについて バイスも挟む時に微妙に鍵がズレます、あまり力を入れすぎないのも必要です。 背バさみ、バイスの一番奥まで挟む方法(先端合わせのトヨタ日産の波キー) 段ばさみは、鍵を横から見て段差の変わるところを止める方法 基本的に鍵が横90度になるように止める方法ですから、 背ばさみか段ばさみで鍵が90度に固定されれば問題ありません(横から見て) 左右同じ場所で固定してください。 鍵の固定基準は先端合わせか、キー溝合わせで固定する。 先端合わせは、固定しやすいが、キー溝溝合わせはなかなか鍵が平行になりにくいので 注意を要する、斜めに固定すると手前か先が寸法狂いますから 段合わせ、鍵をしっかり押し付けられるので、寸法狂いにくいが 背合わせと段ばさみも鍵が曲がりやすく要注意です。一つの鍵で歯合わせ 3か所ぐらいします 曲がっていると、鍵は開きにくくなります、しっかり平行に挟みます U9の昔のブランクは(H660)持つところが丸い形、最近のはひょろ長い形です コンピーターのバイスに噛ませると、古いタイプはストッパーの位置が鍵の頭に当たり 少しずれます、これにより作成した鍵が開きません 何本も失敗して、やっとわかりました。 その場合、まず手動のマシーンで(新型のH760)作成して、引っ掛かっても開けば大丈夫そのH760を元にコンピューターでデコーデングし切ると確実にストレスなしに 開きます。 それかいきなりデコーデングしたい時は、古い鍵の頭の下を少し削りストッパーを合わせると確実に作成され、古い鍵から新しい鍵に移行できますが、お客様によっては 鍵の頭を削るのは嫌だとゆう人がおります、そうすると2個作成することになります。 当然2個分の価格が発生します。 FC15のバイスはUR、U9はバイスの挟む面が違うから注意する、 切断近くの場所でカッターの当たりをつけると正確に切れます、つまり片面、右と左で 切り口が分かれていれば、片面2回ぐらい歯合わせです。 カッター合わせするとカット精度が上がり確実に鍵が開きます。 U9間違ってA面で切ると、少し鍵が斜めになり開きません、もう一度B面で切り直すと 開きます、やってみて、その際に鍵の横を見て前回の歯合わせしたところ以外で、歯合わせしてください、少し削れているのでわかります。 鍵をバイスに挟んだ時に、横から見て水平になっていないと作成しても開きません 必ず水平になっていることを確認する、元キーとブランクキーの両方です。 コンピューターマシーンについて 結果から言ってあると便利、価格が高い絶対元は取れない 沢山出るところは元が取れます。 それぞれの専用機を中古で買って整備して使用した方が 絶対いい、設定とデコードの読み間違えが無ければ最高にいい機械です 作成精度が純正クオリティー 鍵の数が出るならいいが、月に100本以上 普通の鍵屋なら出ないし、経費負担になる、単なる仲間への自慢話で終わる コンピュータでも設定間違うと全く違うカギになる、ロストも多い それならマニアルの鍵の方が確実です、入れて見てわかりました。馬鹿なオヤジです。 総額270万もして、楽な部分もありますが、当店レベルはマニアル機で十分です。 鍵メーカーの営業に騙されてはいけませんよ マニアル機で作成すると、開いたり開かなかったり、引っ掛かったりします、 ここが難点、当店は月に5本程度でほとんど無料でやっているから元は取れない ただ、確かに機械の設定と測定が正しく作成されると、クレームは一切ありません。 他の売り上げで、カバーできるようなら問題ありません。 1台あると便利なのはわかります、その程度ですね 当店はタイヤ交換の合間に、機械にセットして、タイヤ交換終了時に お客様に無料で差し上げています。 腕があれば、コンピューターなんていらない、今はなき横浜フキに居たお兄さんは、 手動マシーンで、アタッチメントで作成ほとんど開きます、すごかったです。 売り上げより設備投資が高い業界なんで、潰れるところが多いのと 鍵屋は、ぼったくりが多い業界です。 スペアーキーを作成している段階では、元は取れません 無くした鍵の作成や、高級外車の鍵作成、取り付け等をやらないとご飯食えません しかし、多くの設備投資と技術が必要です。
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